これからFXを始めようと思っている方の中には、「FX 儲かる確率」といったキーワードでネット検索をしたことのある方も多いのではないでしょうか?
実際にFXを始めるにあたって、儲かる確率というのは気になるところです。
ここでは改めて、FXで儲かる確率やFXで利益を出せる人の特徴についてもお話ししていきたいと思います。

ズバリ、FXで儲かる確率はどれくらい?

では、さっそくですが、FXで儲かる確率というのはどれくらいなのでしょうか?
一概には言えない部分もあるのですが、ひとつの目安となりそうなデータがあります。
それは一般社団法人金融先物取引業協会が2018年に公開している「外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査」というデータです。
この調査の中ではFXによる昨年の利益額や損失額に関する問いがあり、その回答からはFXで利益を出している人の数は全体の6割程度であることが明らかになっています。
もちろん、この調査は継続的におこなわれているものではないでしょうから、FXで儲かる確率が6割と言い切れるわけではないのですが、それでもひとつの目安にはなるでしょう。
一般的にFXはほとんどの人が負けると言われていますが、実際にFXをやっている方の6割が利益を出しているとわかれば希望が持てます。
ただし、この調査での利益というのは微々たる利益も含まれています。
極端な言い方をすると、500円でも1000円でもプラスになっているのであれば、それが利益ということでカウントされているのです。
実際に利益を出している方の中でも、利益額が20万円未満という層がもっとも多くの割合を占めています。
仮にFXで儲かる確率が6割ほどだと言い切れたとしても、だからといってたくさんの利益を得られるとは限らないのです。

FXで利益を出せる人の特徴

仮にFXで儲かる確率が高かったとしても、だからといってFXをおこなっているすべての方が利益を出せるというわけではありません。
FXで利益を出せるのか、出せないのかという部分に関しては、儲かる確率云々よりも本人がどのような行動を選択するかに大きく左右されます。
FXで利益を出せるタイプには共通した特徴がありますので、次はその特徴について詳しく見ていきましょう。

勉強が続けられる

FXのチャートというのは眺めているだけでもなんとなくその流れがわかるようになっていくものですが、FXトレードそのものには勉強が欠かせません。
しかも、FXに関する勉強というのは終わりがありません。
そのため、FXを続けていくのであれば、FXに関する勉強も同時に続けていかなければいけないのです。
FXで利益を出せるタイプというのは、やはりしっかりと勉強を続けられる方が多い傾向にあります。
最初はデモトレードで練習をしていき、リアルトレードを始めてからも自分のおこなった取引の分析などをおこなっていく必要があります。
それにプラスして、世界情勢などさまざまな分野にアンテナを張り、必要に応じて書籍やセミナーなどでも勉強を重ねていくのです。
勉強をするのが当たり前というくらいに慣れてしまえばそう負担にも感じないでしょうが、勉強が嫌で嫌で仕方がないというような方だと厳しい部分はあるかもしれません。
FXに限らず、基本的に今の世の中で楽に稼げる方法は存在しないと考えておいたほうがいいでしょう。

損切りができる

損切りができると儲かる確率に関係なく、FXで利益を出しやすくなります。
実際に損切りができるかできないかは、それだけ重要なポイントでもあるのです。
これはリアルトレードをおこなうようになるとよくわかるのですが、損切りをするのには勇気がいります。
というのも、損切りをするということは確実に損失を出すことにつながるからです。
FXで狙うのは利益であって、損失ではありません。
だからこそ、誰もが損失を回避したいと思いながらトレードをおこなっています。
ただ、損失を回避したいからといって損切りができないままトレードを続けてしまうと、その損失がどんどん大きくなっていく可能性があります。
判断が求められる場面で「今はマイナスでもきっと盛り返す」という希望的観測が絡んでくると、かなりの確率で損失は膨らんでいきます。
「あのとき、欲を出さずに損切りをしておけばよかった……」と後悔しても、もう遅いのです。
そういった後悔がないように、また損失を必要以上に膨らませないようにするのが損切りなのです。
勝てないときに早くに撤退できるかどうかが重要なのです。

自分のトレードスタイルを確立できている

FXにはさまざまなトレードスタイルがあります。
数秒から数分、数十分単位で取引をするスキャルピング、1日単位で取引をするデイトレード、数日から数週間単位で取引するスイングトレード、数週間から数か月、場合によっては年単位で取引するポジショントレード……FX業者のシステムに任せて自動で取引してもらう自動売買というやり方もあります。
どのトレードスタイルが合っているのか、またこれらのトレードスタイルをどのように組み合わせていけばいいのかはひとりひとり異なります。
リアルトレードの経験を積み重ねて、自分自身の性格や生活サイクルなどから判断していくしかありません。
ただ、自分なりのトレードスタイルを確立できるようになるとFXで利益を出せる可能性はぐっと高まってきます。
実際にFXで利益を出せるタイプはほとんどの場合、自分なりのトレードスタイルを確立しているものです。

自分で決めたルールをきっちりと守れる

先で触れた損切りの話でも言えることなのですが、FXではルールを決めるということがとても大切になってきます。
また、そのルールをきっちりと守れるということも同じくらい重要です。
なぜかというと、自分で決めたルールをきっちりと守ることが損失の拡大を防ぎ、利益を確保することにつながるからです。
人間というのは厄介な生き物で、「やってはいけないとわかっていてもやってしまう」ということが多々あります。
自分の中にわき出てきた欲望に負けてしまった結果としてそうなってしまうわけなのですが、FXでそれを繰り返していると取り返しのつかないことになってしまいます。
自分の欲望や感情に振り回されることなく、ある意味でロボットのように決めたルールを淡々と守っていくのがベストなのです。
これができるようになると、FXで得られる利益もある程度は安定してくるかと思います。

儲かる確率を気にするよりも当たり前のことを当たり前に実践できるように

FXに興味を持っている方であれば、やはりFXで儲かる確率は気になるものです。
ただ、儲かる確率を気にするよりも当たり前のことを当たり前に実践することのほうが大切です。
先ではFXで利益を出せる人の特徴をいくつかご紹介しましたが、正直なところ、特別なことはひとつもありません。
どれも当たり前のことなのです。
当たり前のことを当たり前に実践することは意外に難しいものですが、難しいからこそそれができるようになるとそこで差がつくのです。

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